Hanaya Fukutaro 

色鉛筆を持つ手がリズミカルに優美な線を描く。
その色鉛筆の芯はどんどん削られ、空間に色が溶け込んでいく。

たくさんの色たくさんのゲストの心。
これまで私たちを育んでくれた周りの愛すべき人たち。
そのさまざまな色が私たちの結婚式に集まって自由な線を描き出すと、
どんな景色が見えるのか。

それが私たちの結婚式の空間と、みんなの心に自由に描かれたらどんなに素敵でしょう。

そんな思いを表現する空間装飾です。

あるゲストテーブルには、青い色鉛筆の芯から生み出された青い線がテーブルの中央に描かれています。
そこに集うゲスト一人一人には青い色鉛筆がメッセージとともに用意されています。
そのテーブルに集うゲストたちには、青い世界の線を自由に空間に描いてもらいましょう。
その色鉛筆を手にとり思い思いの言葉を表現します。

二人の座るメインテーブルには、そんなゲストテーブルの色がすべて集められ、大きなキャンバスを作り出しています。

傍らの木箱からは、カラフルなお花と共にたくさんの色の線があふれ出し、まるでゲストテーブルの色と繋がっているかのようです。

広い会場には、それぞれ違う色のゲストテーブルがたくさん並んでいます。

そこに集うゲストの手にも色とりどりの色鉛筆が握られています。

ゲストたちが思い思いの言葉を紡ぎだしている光景は、まさにこの大きな空間のキャンバスに、全員で一枚の絵を描いているようです。

しかもこの絵はこの一瞬だけで消えていきます。
だからこそ、愛おしい。
だからこそ、二人を祝福に集まったゲストの心にも深く残っていくのでしょうね。

みんなの心の中に描かれたこの絵は、
これからのいろんな思いが描きたされていくことでしょう。

だれもこの完成を見れないけれど、それぞれの人の心の絵はまさにその人の人生そのもの。

この先どんな絵が描かれるのでしょうね、想像すると楽しみになってきます。

人生はこんなにも素晴らしく、こんなにも愛おしいものなのですね。

この結婚式で生まれたこの物語は、人々の心を確実に豊かにしてくれることでしょう。