「物語ウェディング」

深い森のその奥に古びた白い家がありました。

そのほとんど人が足を踏み入れない森の家に、小さな灯りがともっています。

飾り格子のガラス窓から見えるリビングでは、暖炉の温もりにほっぺを赤く染められた小さな男の子が、おじいさんのお膝の上で本を読んでもらっています。

おじいさんにいつもせがんでは、お話をしてもらう「星とうさぎをめぐる冒険物語」のお話を、目をキラキラと輝かせて聴き入っているところです。

そんな誰の心にもある幸せな家族の時間を、結婚式にお招きしたゲストにプレゼントしたい。この結婚式をきっかけに、家族を大切に感じて欲しいという思いをデザインしました。

古びた木の壁や床を作り、床には子供が遊んでいる目線で物語に繋がる星やうさぎのオブジェ、それに本棚や読みかけの本などをデコレーション。

みんなが心のどこかに持っている、どこか懐かしく甘い記憶を呼び覚ますウェディングデコレーションになりました。